2020年11月20日より、宮崎市内をグリーンスローモビリティの「ぐるっぴー」が走るようになりました
見た目はこんな感じの、まるで遊園地のアトラクションのようなかわいらしい乗り物です
ぐるっぴーがバスやクルマと同じ公道を走っている様子は、ちょっとほほえましい感じもあり、ついつい目が行ってしまいます
興味があったので調べてみると、グリーンスローモビリティにはいろいろと種類があって、宮崎市以外にも走っているところがあるみたいです
グリーンスローモビリティってなに?
グリーンスローモビリティについては、国土交通省のHPで次のように紹介されていました
グリーンスローモビリティは、時速20km未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービスで、その車両も含めた総称です。導入により、地域が抱える様々な交通の課題の解決や低炭素型交通の確立が期待されます。
出典:国土交通省HP
この説明を見る限り、グリーンスローモビリティは
- 時速20km以下で走る
- 電気で走る
- 公道を走る
ということが条件のようです
たとえばテーマパークの中を走っている場合は、グリーンスローモビリティとは呼ばないということですね
グリーンスローモビリティの種類は?
宮崎市内を走っているグリーンスローモビリティ「ぐるっぴー」は、シンクトゥギャザー製の低速電動バスのようです
- メーカー:株式会社シンクトゥギャザー
- モデル名:eCOM-82(イーコムエイトツー)
- 定員:10人
- 最高速度:19km
株式会社シンクトゥギャザーは群馬県桐生市にあるベンチャー企業のようです
シンクトゥギャザーの低速電動バスはこの「eCOM-82」以外にも「eCOM-4」や「eCOM-10」というモデルがあって、eCOM-82はタイヤが8個、eCOM-4は4個、eCOM-10は10個付いています
名前の末尾の数字がきっとタイヤの数を表しているのでしょう
そしてぐるっぴーに採用されているeCOM-82は、宮崎市以外にも次のようなところで走っているようです
- 茨城県日立市
- 富山県富山市
- 大分県由布市
- 福島県いわき市
- 香川県琴平市
宮崎のグリーンスローモビリティ「ぐるっぴー」に乗ってみた
では、実際に宮崎のグリーンスローモビリティ「ぐるっぴー」に乗っていた感想を述べてみたいと思います
室内
eCOM-82の室内は対面式のベンチシートで、10名まで乗車できます
シートと言っても板張りのシートで、クッションではありません
あくまで短時間での乗車を想定した設計なのでしょう
窓はガラスはなく、レインガードという透明のシートで風雨を防いでいます
なお、冷暖房は付いていないみたいです
乗り心地、騒音
eCOM-82の乗り心地はフラットで、とても快適でした
板シートであることが全く気になりません
そして電動バスなので騒音もほとんどなく、静かでした
速度は時速20km以下と低速なので、景色を楽しむにはちょうどいい乗り物だと思います
ただし、低速のグリーンスローモビリティが交通量の多い幹線道路を走行するのはちょっと厳しいような気がします
どちらかといえば農村部や山間部、漁村といった交通量の少ない道路に威力を発揮するのではないでしょうか
まとめ
宮崎市内を走るグリーンスローモビリティ「ぐるっぴー」は快適で楽しい乗り物でした
ぐるっぴーには、遊園地のアトラクションに乗っているようなワクワク感があると思います
ところで、ぐるっぴーに乗っていてちょっと気になったのですが、お客さんがあまり乗っていないように感じられました
今回自分がぐるっぴーに乗ったのは「今までにない乗り物で興味があったから」であって、移動の目的で乗ったわけではありません
他のお客さんも運行ルートを一周して降りて行ったので、きっと興味があったから利用してみたのでしょう
自分の感想としては、低速で走行するこの乗り物は、遊園地やテーマパークの中とか、高齢者向けに適した乗り物なのかなと思いました
ぐるっぴーの運行ルートは、どちらかと言えば若者が多い通りなので、たとえば高齢者の多い地域を巡回するようなルートにすれば、もっと利用者が増えるのかも知れません