レンタカー回送ドライバーを体験して分かった!メリットとデメリット

クルマ

求人サイトで「レンタカー回送ドライバー」の求人が気になった人はいませんか?

レンタカー回送ドライバーとは、レンタカーを利用したお客様が、借りた店舗とは違う店舗に返却したレンタカーを、元の店舗まで自走して戻すお仕事です

筆者はレンタカー回送ドライバーを3か月ほどやってきましたので、やってみて分かったこと、感じたことを紹介してみたいと思います

レンタカー回送ドライバーのメリット

好きな時に、好きな時間だけ仕事ができる

レンタカー回送ドライバーのお仕事は、自己申告制

会社にいつからいつまで仕事を入れたいと申告をすれば、その日程に合わせてお仕事の依頼が来ます

あとは依頼のあった仕事をこなすだけ

好きな時に仕事が出来て、好きな時に自由に休みが取れるのが、この仕事のいいところです

いろいろなクルマに乗れる

この仕事の楽しみの一つに、いろいろなクルマに乗れるというのがあります

軽自動車から普通乗用車、スポーツ車やミニバンなど、今までに乗ったことのないクルマを運転することが出来ます

クルマが好きな方や、運転することが好きな方にとって、これはうれしいですね!

筆者もクルマが大好きで、あこがれのアルファードや86(ハチロク)、アテンザに乗れたときはテンションが爆上がりしました!

お金をもらいながら旅行気分が味わえる

レンタカーの回送をしていると、これまでに行った事のない知らない土地を旅することができます

お金をもらいながら旅が出来ると考えると、この仕事はとても魅力的ではないでしょうか?

回送の途中で観光スポットに立ち寄ったり、ご当地グルメを楽しんだりするのも、時間が許す限り自由!

このような理由で最近、レンタカー回送ドライバーになる人が増えているようです

人間関係に悩まされない

回送中は一人なので、自分のペースで仕事をすることができます

人と接するのは営業所で引取・納車の連絡をしたり、配車センターと連絡のやりとりをするぐらいで、人間関係に悩まされたという話はあまり聞いたことがません

配車センターのスタッフも親切で、会社の上司みたいにプレッシャーをかけてくるようなことはありません

むしろ、私たちが回送の業務に集中できるように仕事を割り振ってくれたり、24時間体制でサポートをしてくれたりと親切にしてくれます

レンタカー回送ドライバーのデメリット

福利厚生は一切ナシ

レンタカー回送ドライバーには健康保険や雇用保険,厚生年金、各種手当といった福利厚生が一切ありません

それは、レンタカー回送ドライバーが個人事業主だからです

レンタカー回送ドライバーは会社に雇用されているわけではなく、一事業主として会社と業務委託契約を交わすというケースがほとんどです

ですから、各自の責任において国民健康保険や国民年金に加入する必要があり、また年度ごとに確定申告を行わなくてはいけません

会社員のように家族手当や通勤手当といった各種手当もありませんので、この仕事を検討する際は頭に入れておいてください

回送ルートは一般道

レンタカーの回送ルートは一般道を使い、会社から特別に指示がない限り高速道路や有料道路は使いません

短い距離ならさほど苦にはならないのですが、レンタカーの回送距離は首都圏では100km以上、地方でも300km以上はザラで、そんな長距離を一般道で走るのはかなりしんどいです

おまけに渋滞もあるので、スケジュールに余裕を持たせることも必要になります

電車・バスでの移動は普通運賃

レンタカーの回送が終わると、こんどは次の車を引き取るために電車やバスで移動しますが、このときの移動は普通運賃での移動となります

特急が使えないので、普通電車が来るまで長い時間待っていたり、各駅停車なので時間がかかったりと、これはこれでけっこう疲れます

宿泊は車中泊

レンタカー回送で旅行気分を味わえる言っても、宿泊費は支給されないので、宿泊の基本は車中泊です

車中泊ができるかどうかが、この仕事を続けられるかどうかの分かれ道だと思います

冬の氷点下、クルマの中で寝るには完全防寒が必要になりますが、筆者は冷え性なのでどうしても手足が冷えて眠ることが出来ませんでした

本来なら寝袋あたりが必要なのでしょうが、それを持って電車やバスに乗るのも大変です

また、回送するクルマがもしトラックだったら、背もたれが垂直なので寝るスペースなどはありません

筆者はたまに快活CLUBを利用したりしましたが、そうすると経費がかかって稼ぎが少なくなってしまいました

ただ、車中泊が苦にならないという方も実際にいらっしゃいますので、この点は向き/不向きがはっきり分かれるところだと思います

切符の清算が面倒

レンタカー回送ドライバーの仕事をしていると、引取先が変更になる場合がしばしばあります

もし引取りの移動中に行先が変更になると、せっかく買った切符が無駄になるので、損失を最低限に抑えられるよう、一番安い切符(=次の駅までの切符)を買って、降車駅で乗り越し清算をするというルールになっていました

suicaなどのICカードなら気にならないですが、ICカードのない地方の路線では、毎回駅の窓口で乗り越し清算をするのでウンザリしてしまいます

正直、稼げない

そして一番気になる給料についてですが、稼げないというのが正直な感想です

下の表は、筆者が2021年に実際に稼働した回送記録を抜粋したものです会社によって計算は変わると思いますが、筆者が契約していた回送会社は、会社売上の40%がドライバーの報酬となっていました

時給に換算するとなんと平均491円!

これは全都道府県の最低賃金を大幅に下回る金額です!

実際はさらに移動時間が入るので、もっと低くなります

これが使用者と労働者の関係なら最低賃金法違反ですが、回送会社と事業主の関係なので適用はされません

求人サイトを見ると

「月額200,000~300,000円以上が可能」

などと書かれていますが、時給に換算すると最低賃金よりも低いという事を知っておいてください

さいごに

筆者の場合、時給が低いのと車中泊がダメだったのでこの仕事を辞めましたが、仕事に対する価値観は人それぞれ

時給にこだわるか、仕事内容にこだわるかは個人の自由だと思います

実際にレンタカー回送ドライバーで生計を立てていらっしゃる方もいますし、この仕事を薦めるサイトもあります

この記事に書かれたことを今後の判断材料にしていただければ幸いです

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