トヨタのヴォクシー(VOXY)は2001年に誕生し、その後ミニバンブームの火付け役となり大人気を博したミニバンです
そのヴォクシーの初代(60系 後期モデル)に約15年、走行距離にして約18万km乗ってきましたので、これまで乗ってきた感想を紹介してみたいと思います
- グレード:VOXY Z煌
- 乗った期間:14年11ヶ月
- 走行距離:18万2,000km
走行距離:18万2000km
約15年間で起きた故障は?
この15年間で故障があったのはたったの1回だけ!!
右側のスライドドアのワイヤーが絡まってしまい、ドアの開閉ができなくなったことでした
そこでディーラーに行って絡まったワイヤーを切断したので、以後は右側のスライドドアが手動になってしまいました
手動といっても普通にドアの開閉はできますので、使う分には特に支障はありません
これ以外は何の故障もなく、本当によく働いてくれました
なお消耗品の交換(タイミングベルト、タイヤ、オイル、エレメント、ランプ、バッテリーなど)は故障から省いています
外観の劣化は?
天井やボンネットは日光がまともに当たるので、さすがに色あせがすすんできました
側面にも若干色ムラが出てきましたが、まだまだ十分に光沢があって、遠くから見るとほどんど色ムラに気付かないくらいのレベルです
車庫やカーポートが無いにもかかわらずサビや塗装ハガレなどは一切なく、よくここまで持ってくれたと思います
乗り心地・静粛性・燃費は?
ソフトで上品な乗り心地は今も健在で、サスのヘタりも今のところ特に感じません
エンジンは、10万kmが交換の目安と言われるタイミングベルトを1回交換し、オイル交換も半年に1回は交換してきました
新車の頃と比べると多少エンジン音が大きくなってきたようです
気になるのはこの1年間でオイル残量の警告が2回も出たことで、エンジンの内部でゴムの劣化や金属の摩耗が進行しているのかもしれません
燃費は今でも11km/lぐらいで、新車の頃からそれほど変わっていません
良いと思ったところ
ここまで書いてきたように60系のVOXYは故障も少なく、使用年数や走行距離から考えるとここまでよく持ってくれたと思います
ただしエンジンオイルの警告が出るようになったので、そろそろクルマとしての寿命が近づいてきたのかもしれません
このクルマは子育て世代にとっては本当に強い味方で、シートのアレンジや収納BOXの数々、飲み物をこぼしても拭き取りやすいシートの生地など、ファミリーで使うことにとことんこだわって作られてきたのだろうと思います
一度、飼い犬がシートの上で吐いたことがあったのですが、ウエットティッシュや雑巾で拭いた後に消臭剤を吹き付けただけで、ニオイやシミも全然残りませんでした
筆者のVOXYのボディーカラーは黒で、色としては汚れが目立つほうなのですが、汚れた後に洗車をしてワックスをかけると、びっくりするぐらい美しい光沢が出てくるので、大変手入れのしがいのあるクルマでした
そして手入れをしているとだんだんと愛着がわいてくるもので、これほど愛情をもってクルマを手入れしてきたのは初めてでした
全高が1850mmなので、脚立を使った洗車・ワックスかけは重労働でしたが、クルマに愛着が出てきてからはさほど苦にはなりませんでした
惜しいと思ったところ
長く乗ったからという訳ではありませんが、走行中にアクセルを踏み込むと一呼吸おいてから加速が始まるところが惜しいといえば惜しいですね
当時のCVTの特徴と言ってしまえばそれまでですが、この問題も現代の技術では克服されているようです
惜しいと思ったところはそれぐらいで、その他は問題はなく、子育て世代向けのクルマとしては最高の1台だったと思います
まとめ
これまでの経験からすると、VOXYの60系は18万km以内の走行距離ならまだまだ十分に走れそうです
ただ安全装備に関しては現代のクルマは15年前に比べるとはるかに進化していて、たとえば自動ブレーキやサイドエアバッグなどは今や常識となっています。
そう考えると、無理して古い車に乗り続けるよりは、安全機能が充実した最新のクルマに買い替える方が賢明な選択なのかもしれません
という訳で15年目の車検を目前にして、愛着のあったVOXY 60系を手放すことにしました
次回は、新しく買い替えたVOXY(R80系 HYBRID ZS煌Ⅲ)をリポートしますので、どうぞお楽しみに!!
