自転車のタイヤの空気が抜けやすくなったら、それはパンクではなく、虫ゴムの劣化が原因かもしれません。
虫ゴムは、タイヤのバルブ内にあるプランジャーというパーツに被せる、薄くて伸縮性のあるチューブ状のゴムで、プランジャーの穴から空気が逆流するのを防ぐ役割があります。
この虫ゴムが劣化すると、プランジャーの穴をキッチリ塞いでくれないので、空気が逆流してタイヤの空気が抜けてしまいます。
虫ゴムの交換は自転車屋さんでもやってくれますが、とくに難しい作業ではないので、自分でやってみるものもいいと思います。
それでは早速、虫ゴムを交換してみましょう。
虫ゴムを購入する
虫ゴムは自転車屋さんではもちろん、ホームセンターや100均でも売っています。
今回はホームセンターで買ってきた、4本入りで99円のものを使います。
商品名:虫ゴムセット
メーカー:株式会社サギサカ
価格:99円
虫ゴムの交換手順
これが交換前のバルブの状態です
まず、キャップを外します
次に、ナットを外します
次に、フランジャーを抜き取ります
このとき空気がいきおいよく噴き出すので、念のため雑巾などをかぶせてから抜き取るほうがいいでしょう。
抜き取ったフランジャーから、古い虫ゴムを取り外します
フランジャーに、新しい虫ゴムをかぶせます
虫ゴムはプランジャーの根元まで差し込んでください。
なかなか根元まで入らないので、作業の中でこれが一番大変かもしれません。
根元まで入りやすくなるように、虫ゴムを水で濡らしておくとスムーズに入ります。
虫ゴムをかぶせたプランジャーをバルブに差し込みます
ナットを取り付けます
最後に空気を入れてキャップをかぶせれば、作業は完了です。
難しい作業はありませんので、ぜひチャレンジしてみてください。
これでも空気抜けが収まらない場合は、パンクを疑った方がよさそうです。
虫ゴムの交換頻度は?
虫ゴムは素材がゴムなので、時間が経過すると、たとえ使っていなくても劣化していきます。
虫ゴムの寿命は数年は持ちますが、使用頻度や保管場所、素材などで劣化が早まる場合もありますので、できれば1年に1回は交換することをおすすめします。
虫ゴムの交換が面倒な方はこちら
虫ゴムの交換が面倒という方には、「スーパーバルブ」というものをオススメします。
スーパーバルブは、虫ゴムの代わりに可動弁が空気の逆流を防ぐ役割をしていますので、虫ゴムの交換が不要になります。
取り付けは、現在使用中の虫ゴム付きプランジャーと丸ごと取り換えるだけ。
値段も自転車屋さんやホームセンター、100均などで100円~400円程度と、手頃な値段で手に入ります。
最後に
自転車は手軽な乗り物とはいえ、道路交通法上では軽車両として扱われ、安全に乗るためには定期的な点検や整備が必要です。
普段から自転車の状態に気を配り、故障はないか、タイヤはすり減っていないか、空気はちゃんとはいっているかなどをチェックして、安全な状態で自転車を利用するようにしましょう。