鹿児島県の錦江湾奥に位置する浮津港は、釣れる魚種も豊富で収容人数も多く、港内に広場やトイレもあることから、本格的な釣りからファミリーフィッシングまで楽しめる、人気のスポットです
特に休日ともなると、県内外から多くのアングラーや家族連れが訪れ、波止の上にはズラリと釣り人が並びます
釣れる魚はチヌ、クロ(メジナ)、アジ、アオリイカ、カサゴ、キス、ヤズ、シーバス、カワハギ、マダイ、チダイ、コロダイ、サゴシ、タチウオなど、多彩な魚種が顔を出します
浮津港で釣れる魚
チヌ
ここのチヌは数、型ともに期待ができ、サイズは50cmオーバーはもちろんの事、ときには60cmオーバーも出現することから、シーズンになると県内外から「ビッグママ」を求めてアングラーがここへやってきます
ポイントは波止の付け根付近以外ならどこでもよく、特に波止先端部や先端部手前の消波ブロック周辺の実績が高いようです

チヌの実績が高い先端部とテトラ周辺
釣り方はウキフカセが一般的で、底が平たんではなく沖に向かって落ち込んでいることから、棒ウキでタナを固定するよりは、円錐ウキでウキ止めを外してフリーにしたり、ウキごと沈めてタナを探るという釣り方が多いようです
マキエは手前にエサ取り用のマキエを打って、本命用のマキエは沖目のカケアガリ付近にできるだけ一点に集中するように打つと効果的です
ツケエはオキアミ生やダンゴエサを使い、マキエはオキアミ生+チヌ用集魚剤が一般的で、好みに応じてムギやコーンを混ぜて視覚的にアピールします
大型が出るのは産卵期を迎えた4月~5月にかけてで、秋には数が狙えます
アオリイカ
浮津港は別名「アオリイカの聖地」とも呼ばれ、ハイシーズンになると県内外からエギンガーやヤエン師がここへ押し寄せます
波止の外側全体がポイントで、波止の付け根から先端までどこでも実績がありますが、イカのスミ跡を目安にポイントを選ぶといいでしょう
人気のポイントなので、ヤエンで生きアジをエサにする時は、アジが泳ぎ回って他の釣り人の迷惑にならないよう注意しましょう
アジ
アジはウキフカセ、サビキ、アジングといろんな釣り方で狙うことができます
ウキフカセはツケエにサシアミやSサイズのオキアミ生がよく、マキエはアミとパン粉がメインで、好みに応じてアジ専用の集魚剤を使うと効果的です
サビキはウキサビキでちょい投げできるようにしておくと、探れる範囲が広くなるので有利
アジングは夜釣りで、おもに常夜灯周りに実績があるようです
根魚
浮津港の波止の外側は、足元から約15m先まで敷石や捨て石が入っており、また先端手前にはテトラがあるので、この周辺はカサゴなど根魚のポイントになります
キビナゴやゴカイ、オキアミをエサにミャク釣りやちょい投げ、ブラクリ仕掛けで狙ったり、ジグヘッドにバイオワームやエサ(キビナゴやゴカイ、カニなど)を付けて投げるなど、お手軽で多彩な釣り方を楽しむことが出来ます
キス
キスは波止の外側がポイントで、足元から約15m先まで広がる敷石や捨て石の先は急に落ち込んでいるので、そこを狙います
したがってそれほど遠投する必要がなく、ちょい投げのタックルでも十分釣りが出来ます
そしてここのキスは型がよく、運がよければ尺ギスが顔を出す事もあるのであなどれません
青物、シーバス
ここへ来た時にルアーやショアジギングのタックルがあれば、試してみる価値アリです
サゴシやヤズ、ネイゴ、シーバスなどがヒットすることがあるからです
ただし、静かにチヌを狙っているフカセ師がいるような場所は、避けた方がいいでしょう
まとめ
以上、鹿児島県の錦江湾奥に位置する浮津港について紹介してみました
- 足場が広い
- 収容人数が多い
- 釣れる魚種が豊富(チヌ、アオリイカ、アジ、根魚、キス、青物、シーバスなど)
- 時には大物も釣れる(チヌ60cmオーバーなど)
- 港内には駐車スペースとトイレがある
また、ここに紹介した魚以外にもカワハギやクロ(メジナ)、コロダイなどが狙えるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか
浮津港へのアクセス
国道220号線を国分市から垂水市へ向かい、浮津湊バス停から約300m先を右折、港内に入る
住所:〒899-4633 鹿児島県垂水市二川1295
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