ふぐ料理の中でも代表格といえる料理が「ふぐ刺し」ではないでしょうか。
大きなお皿に菊や牡丹の花のように盛り付けられたふぐ刺しは、まさに食の芸術品と言えるでしょう。
見た目はもちろんのこと、その味も極上品ですが、特にとらふぐは高価な魚のためなかなか庶民の口に入らないのもまた事実。
いつかはふぐ刺しを豪快にすくって食べてみたい、そんな願望を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、このような食べ方をすると品がないばかりか、ふぐ本来の美味しさを損なってしまいますので注意しましょう。
ふぐ刺しはネギを巻いて食べる
ふぐ刺しにはネギと薬味が付いていますので、ふぐ刺しを1枚~3枚取ってネギを巻き、薬味を入れたポン酢でいただきます。
このようにして食べると、ふぐの歯ごたえや旨味をネギと薬味が引き立てて、極上の味わいを楽しめます。
ふぐ刺しは皿の外側から中央に向かって盛り付けられていますので、皿の中央から食べると盛り付けがくずれずにきれいに食べることができます。
丁寧にネギを巻きながら、繊細で上品な味わいをお楽しみください。
その他のふぐ料理
ふぐ料理の花形はなんと言ってもふぐ刺しですが、それ以外にもふぐちりや唐揚げ、白子、てっぴ(鉄皮)などがあります。
これらの料理についてはふぐ刺しのような特別な食べ方はありませんので、普通の食べ方で大丈夫です。
実は個人的にいちばん美味しいふぐ料理は「唐揚げ」ではないかと思っています。
ふぐ刺しは繊細で上品な味わいですが、唐揚げで火を通すとその味が一変し、旨味がギュッと詰まったジューシーな味わいが楽しめます。
これにビールが加われば鬼に金棒。そのおいしさに悶絶すること請け合いです。
みなさんにとってイチオシのふぐ料理は何ですか?
「てっさ」という呼び方
関西地方とその周辺地域ではふぐ刺しのことを「てっさ」と呼んでいます。
「あたったら死ぬ」のは鉄砲もふぐも同じことなので、ふぐの刺身を「鉄砲の刺身」と呼ぶようになり、それを省略して「てっさ」と呼ばれるようになったそうです。
昔はふぐを食べるのも命がけだったんですね・・・
さいごに
これからいよいよ冬の味覚の王者、ふぐ料理のシーズン到来ですね。
今年はコロナで行き場を失った高級魚たちが市場でダブついています。
またGoToイートキャンペーンも始まりましたので、今年はあこがれのふぐ刺しがお手軽に食することができるチャンスですよ。