「Excel VBA」と聞くと、「ちょっととっつきにくい」とか「難しそう」というイメージがありませんか?
たしかにExcel VBAは「プログラミング言語」なので、関数やグラフなどよりワンランク上の、上級者向けのツールといったイメージがありますが、これを使うと作業が驚くほどに楽になり、さらに入力ミスなどの間違いも防げるようになります。
Excel VBAはMicrosoft Officeに標準で搭載されているので、Officeがインストールされていれば誰でも使えるのがいいところ!
ただし、Excel VBAプログラミング言語なので、しっかりと基礎を学習をすることが必要になりますね。
Excel VBAが出来ると、どんなメリットがあるの?
特に事務系の職場などでは、Excelの関数やグラフは出来ても「VBAができる」という人はそう多くはないようです。
ですからExcel VBAが出来る人はとても重宝されるようですね。
たとえば、100人の会員向けに会員限定のお知らせが入った封筒を送るとしましょう。
同じ文面で、宛名だけを一人ずつ変えながら100人分印刷するのはとても大変ですよね?
そんなときにVBAがあると、大変な作業がアッという間に自動で出来てしまいます!
おまけに入力ミスや変換ミスをすることもないので、作業の質と効率が劇的に向上するという訳ですね。
ある程度決まった作業や単調な作業の繰り返しは、VBAでどんどん自動化しちゃいましょう!
初心者がExcel VBAを学習するには?
Excel VBAは、マクロを動かすための「プログラミング言語」です。
「プログラム言語」と聞くとそれだけでジンマシンが出る人がいるかも知れませんが、そんなに拒絶反応をしなくてもいいのかなと私は思います。
その理由は、Excel VBAには「良い入門書がたくさん出ているから」です。
かくいう私も55歳からExcel VBAの勉強を始めたのですが、入門書どおりに学習したところ、それまで暗号にしか見えなかったコードがだんだんと読めるようになり、さらには「期待通りに動くコード」が書けるまでになりました。
入門書をしっかり読んで、そこに書かれてある通りにコードを書いて動かしてみれば、だんだんと「コツ」がつかめてくるはずです。
Excel VBAを始める時に、どこから始めたらいいか迷ったら、まず「入門書を1冊読んでみる」ことをおすすめします。
たいていの入門書にはサンプルがダウンロードできるようになっているので、ダウンロードしたサンプルをもとに、入門書に書かれてある通りコードを入力して「コツ」をつかんでみてくださいね!
Excel VBAのオススメの入門書は?
それでは、Excel VBAのオススメの入門書を5つほど紹介してみたいと思います。
『Excel VBAのプログラミングのツボとコツがゼッタイにわかる本』
「プログラミング」と聞いただけでアレルギー反応が出てしまうような人や、ゼロからVBAを始めたいという人、過去にVBAで挫折したことがあるような人向けの1冊で、水準を落としている分「これでもか」というぐらいに詳しく解説しています。
パソコンを開いて実際にアプリケーションを作成しながら読み進めるので、だんだんとプログラミングのコツがつかめるようになってきます。
初心者がまず「動くものを作る」ということに絞って解説しているので、初心者ではない方にとっては物足りないかもしれません。
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『スラスラ読める Excel VBAふりがなプログラミング』
VBAのコードにふりがなを付けるという方法で、コードの1行1行が何を意味していて、それがどのように動くのかを解説した画期的な手法の入門書。
今まではプログラムが「意味不明の暗号」にしか見えなかった人にとって、その意味が分かるようになるという、心強い1冊です。
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イラストで学ぶ 入社1年目からのExcel VBA
いくら初心者向けにくわしく書かれた入門書でも、字がびっしりと詰め込まれていたら見ただけで敬遠してしまいがちですよね?!
その点この本は、タイトルにある通りイラストがふんだんに取り入れられているので、とても親しみやすい内容になっています。
初心者が挫折しないように、全体を通して分かりやすくかみ砕いて説明されているのがありがたい1冊です。
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Excel VBA塾: 初心者OK! 仕事をマクロで自動化する12のレッスン
YouTubeの動画解説が好評のExcel VBA入門書。テキスト+動画で理解がより深まるので初心者には超オススメ。
単に親切なだけでなく、例題も100題以上あって実践するチカラも鍛えられるので、初心者だけでなく、もう一度学びなおしたい人にとっても最適。
購入者向けにライブ勉強会も開催しているので、限りなくセミナーに近い入門書となっています
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2時間でExcelマクロの基本がわかるVBA超入門
入門書を手に取ってはみたものの、その分厚さに勉強する前から「挫折してしまいそう」と思った事はありませんか?
その点この本はわずか117ページというオドロキの薄さ!
さらに「2時間でわかる」という動画付きで、初心者の不安を極限まで排除した、これまでの入門書の常識を覆す1冊です。
入門書を読んで、コードを書いて動かしてみよう!
お気に入りの入門書を選んだら、こんどは入門書を見ながら実際にVBAエディターを開いてみましょう!
いくら良い入門書を読んでも、VBAエディターを開いてコードを入力して、動かしてみなければVBAを理解することは難しいと思います。
「サンプルコードをコピペして使う」という方法もアリですが、それだけでは理解は深まりませんし、いざというときに応用も効かないでしょう。
「入門書を読む」「コードを書いて動かす」を繰り返すことで、だんだんと「コツ」がつかめてくるようになるはずです。
プログラミングスクールを利用する
入門書以外では「プログラミングスクール」もおすすめです。
プログラミングスクールのメリットは
- 専門家のきめ細かなサポートが受けられる
- 仲間の存在がモチベーションを上げてくれる
- 高いお金を払っているぶん、本気になって勉強する
といった点が挙げられます。
いっぽう、コスト面では数万円から数十万円と、入門書よりもだいぶ高くなってしまいます。
まとめ
以上、Excel VBAを始めるにあたって何から始めればよいかを紹介してみました。
おすすめは入門書で学習を始めることですが、金銭的に余裕があればプログラミングスクールも利用したいですね!
個人的な考えですが、Excel VBAはコードを書いて実際に動かしてみて「おもしろい!」と感じたらしめたもの!
そんな感触を1度味わったら、きっとExcel VBAにのめり込むようになって、自分から進んで勉強しようという気持ちになりますよ!
私の場合、入門書に書いてある通りにコードを書いて、そして実行して期待通りに動いた時には、体に電気が走ったような衝撃を受けました。
それからというもの、何か自動化するネタはないかを探してはコードを書くようになり、すっかりVBAにのめり込んでしまいました。
この記事を読んでいるみなさんも、「VBAがおもしろい!」と思える瞬間が早く来ることを願っています。