北の富士節が今場所も全開!取組より面白い北の富士氏の大相撲解説

スポーツ

大相撲の解説者である北の富士勝昭氏は、第52代横綱として現役時代に10回の優勝を数える活躍をしましたが、今では解説者として現役時代を上回る(?)活躍をされています。

今場所は5日目の解説を腰痛のため急遽お休みをされましたが、それ以外の解説では北の富士らしさ全開といった解説をしてくれました。

北の富士氏の解説は歯に衣着せぬ「辛口」や「毒舌」でありながら、大相撲ファンから絶大な支持を得ています。それはなぜなのか? 実際のコメントからその理由を探っていきたいと思います。

愛情ある辛口コメント

「ふざけた野郎だな」 2020年9月25日

翔猿が取組後のインタビューで「あと3連勝したら(優勝を)考えます」と答えたのに対してのコメントです。文字にするとずいぶんと乱暴ですが、冗談っぽく言うので実際には面白おかしく聞こえました。その直後に「だけど毎日、楽しいと思うよ。お客さんにあれだけ拍手をもらって」と力士の心情を代弁していて、決して言いっ放しになっていないところが北の富士氏の解説のいいところだと思います。

辛口コメントを発してもどことなく力士への愛情が感じられ、そこに相撲ファンが惹きつけられるのではないでしょうか。

解説者らしからぬ人間味あふれるコメント

「困ったね。どっちを応援していいか分からないね」 2020年9月23日

この日の翌日に若隆景と翔猿の取り組みが控えているのを受けてのコメントです。

本来、解説者は立場上中立であるべきですが、ここでは完全に相撲ファンの視線でコメントしています。北の富士氏の解説ではこういったコメントは日常茶飯事で、いわばお約束のようなものです。カタブツの相撲ファンなら「まじめに公平に解説しろ」と言いたくなるところですが、解説者も血の通った生身の人間。こういった人間くさいところも北の富士氏の魅力のひとつになっているのではないかと思うのです。

さいごに

北の富士氏のコメントは単に力士をけなしたり否定したりしてる訳ではなく、その奥に力士への愛情やファンへのサービス精神があるからこそ多くの支持を集めるのだと思います。今場所も北の富士氏の解説が聴けて楽しかった! これから先もまだまだ解説を続けてほしいと切に思うのです。

おまけ

中スポに【北の富士コラム】というコーナーがあって、このコラムがまた面白い。

テレビやラジオの解説と同じ様な調子でコラムが書かれていて、ここでもやはり北の富士節が全開なのです。

例えば、9月22日付の中スポの北の富士コラムは次のようなタイトルでした。

「隆の勝があまりにも素晴らしかった…照ノ富士を推した舞の海君、言い訳が気の毒に見えました」

北の富士氏から公共のメディア上で「言い訳」と言われたら舞の海氏も立つ瀬がありません。

哀れ舞の海氏、彼に同情の念を抱かずにはいられませんでした・・・

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