有馬キャスターがニュースウオッチ9降板へ!背景にはいったい何が?

有馬キャスター 思った事

2021年1月8日の文春オンラインに、こんなニュースが掲載されていました。

菅官邸を怒らせた、NHK「ニュースウオッチ9」有馬キャスターが降板!?

有馬キャスターといえば、NHKのニュースウォッチ9でメインンキャスターとして活躍されていますが、記事によると有馬キャスターは今年の3月で降板するとみられ、その理由が政権の圧力ではないかとの事。これはいったいどういうことなのでしょうか?

ニュースウォッチ9でのインタビューが発端

発端は2020年10月26日放映のNHKニュース報道番組「ニュースウォッチ9」です。

有馬キャスターが菅総理に学術会議問題について

「現状を改革していくっていう時には、説明が欲しいという国民の声もあるようには思うんですが」

と指摘すると、菅総理が

「説明できることとできないことってあるんじゃないでしょうか」

と不快感をあらわにする場面がありました。

この時の映像を見てみると、普段は穏やかそうに見える菅総理が次第に感情的になって、早口にまくし立てている様子がわかります。

この件について、当時の坂井官房副長官が

所信表明の話を聞きたいといって呼びながら、所信表明にない学術会議について(菅義偉首相に)話を聞くなんて。全くガバナンスが利いていない。NHK執行部が裏切った

2020年12月12日 朝日新聞

とNHK側へ抗議したとのこと。

要は「事前に打ち合わせしていないような事を聞いてくるのはけしからん」という事なのでしょうか?

それにしても、テレビの前であんなにムキになって反論しなくてもいいのでは、と率直に感じました。

Twitterの声は?

有馬キャスターはテレビを見ている多くの国民の「なぜ」を代弁しているだけなので、当然の仕事をしているだけだと思います。

マスコミが政府寄りに報道するようになったら、報道の中立性が損なわれてしまいます。こうなることが一番恐ろしいです。

有馬キャスターの降板を残念に思う人もたくさんいます。こんな理由で降板するのは残念です。

政治的圧力はこの他にも

気になるのは他にも政治的な圧力があったのではないかとされる事案が多いことです。

いくつか事例を挙げてみましょう。

その1:日本学術振興会問題

この問題は、2020年9月に日本学術会議が推薦した会員の候補の一部を、菅総理大臣が任命しなかったという問題です。

任命されなかったメンバーが政権に批判的な立場を取っていたことから、政権に都合のいいメンバーしか任命しなかったのではないかと言われており、このことを有馬キャスターがニュースウォッチ9で指摘したのが今回の降板の引き金になったのではないかとされています。

その2:古舘伊知郎氏の報道ステーション降板

テレビ朝日の報道番組「報道ステーション」のメインキャスターを12年務めた古舘伊知郎氏が2016年3月に降板しました。

古舘氏が同番組内でたびたび政府に批判的な発言をしてきたことから、降板の背景に政治的な圧力があったのではないかと言われています。

当時は菅総理大臣は安倍政権下で官房長官を務めていました。

その3:国谷裕子氏のクローズアップ現代降板

国谷裕子氏はNHKの「クローズアップ現代」のキャスターを23年間務めてきましたが、2016年3月に降板しました。

問題とされるのが2014年7月3日、同番組に当時の菅官房長官が出演し、集団的自衛権の行使容認について、国谷氏が当時の菅官房長官に執拗に食い下がったというもの。

この件に対し菅官房長官の周辺からNHK側にクレームがあったとされ、政権側の意向をくみ取ったNHKが国谷氏を降板させたと言われています。

その4:大越健介氏のニュースウォッチ9降板

NHKのニュース報道番組「ニュースウォッチ9」のキャスターを5年間務めてきた大越健介氏は、2015年3月に同番組を降板しました。

原発の再稼働に批判的な発言をするなど、政治に対しモノ言うキャスターだった大越氏に対し、首相官邸側が難色を示してきたとの事。

この時も安倍政権を支えていたのが菅官房長官でした。

まとめ

こうして見ると、安倍政権以降は批判的な立場を取る人を排除しようとしているようにしか見えません。

これでは学術的な見地から政府に提言する学術会議の存在意義がなくなってしまいますし、報道の中立性も保たれなくなると思うのですが、みなさんはどう思いますか?

 

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