9月24日のダイヤモンド・オンラインにこんな見出しの記事が掲載されていました。
ドンキは「大人の店」になり、若者から見向きもされなくなっているのか
記事ではPPIH(パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス)の前社長、大原孝治氏が昨年「ドンキは大人になってしまった。若者が離れてしまったかもしれない」と発言し、これを裏付けるために実際に記者が店舗を訪れたところ、確かに中年やシニア層が多かったという内容でした。
「大人の店」と「顧客の年齢層が高い」は違う
「大人の店」というと聞こえはいいですが、店の様子は今までとさほど変わりません。
迷路のような店内にギッシリと詰め込まれた商品。
高級腕時計があると思ったらその隣にパーティグッズ置いてあるといった、いったい何屋さんか分からないような品揃え。
掘り出し物があるかもしれないとついつい探したくなるような陳列は当初からさほど変わっているとは思えません。
大きく変わったのはドンキ客の年齢層です。
「ドンキが大人の店になった」のではなく、かつてドンキを愛した若者が年齢を重ねた今でもドンキを愛用している、というのが本当のところではないでしょうか。
MEGAドン・キホーテの展開
記事によるとドンキを中心としたディスカウント事業の営業利益は減少しているとの事。
こうした中で、今後のドンキの行方を占う上で重要な鍵を握るのが「MEGAドン・キホーテ」ではないかと思います。
MEGAドン・キホーテとはファミリー層をメインターゲットとし、食品や日用雑貨品などの生活必需品を強化した「生活密着型」のドンキで、品揃えや陳列はドンキの特徴を残しつつも生鮮食料品を扱うなどしてこれまでのドンキと差別化を図っています。
今後ドンキを愛用した顧客もだんだん年を取り、顧客の数が次第に減少していくことは予想できます。
そこで新しい顧客を開拓するためにMEGAドン・キホーテを展開することは必然とも言えます。
今後は従来のドンキを残しながらも徐々にMEGAドン・キホーテの割合を増やしていくのではないでしょうか。
MEGAドン・キホーテは店内が広々としていて商品の陳列にも余裕があり、また生鮮食料品も扱っていますので、スーパーとディスカウントストアが一緒になったような感じです。
MEGAドンキに行ったことがない方、一度MEGAドンキに行かれてみてはいかがでしょうか。